画家を目指して都会の芸術専門学校に入学した眠兎(主人公/名前変更可能)。しかし、学校と自宅マンションを往復するだけの刺激のない生活に、これでは田舎で暮らしていた頃と一緒だと、ただただ、ため息をつくばかり……。学校からの課題で「思春期」を題材に絵を描くことになっていたが、思春期なんて青臭いテーマなんて、今の悶々とした気分が続いている自分には、到底、描けるテーマではなかった。同じ専門学校に通うクラスメイトで悪友の大祐から「恋でもしてみれば、きっと描けるよ」と根拠のない励ましを受けるが、今のご時勢、そんな簡単に「恋」なんて出来るものでもなく……。
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